早めに不老不死になりたい

Twitterに書ききれない長文とか

今更読んだテニスの王子様の読書感想文

 

記憶力激弱オタクだから『あれこの作品何がきっかけで知ったんだっけ』ってよくなる

 

 

作品を知ったきっかけ推しとの出会い狂ってゆく様は全世界のオタクにインタビューしたいくらい気になる話なんだけど過去の自分に対しても問いたい題でもある


『最初はこのキャラが推しだったけど読んでいく途中で変わった』

『初めて見た時はムカついてたけど自分の成長につれてキャラクターの苦労がわかるようになって好きになった』

こういう作品に触れる内での変動もあるからね

 

今更色んな意味で有名な『テニスの王子様』に触れたので未来の自分に恨まれぬよう感想文を認める 背筋を伸ばし正座で 


いやでも知ったきっかけってなんだ テニスの王子様ってインターネットにいたらいつのまにか知ってない?跡部伝説とかトンデモ展開とか夢小説あるあるとか

履修意欲のトリガーもよくわからない ほぼ天啓って感じで「俺、テニスの王子様についてなにも知らねーんだ…」って突然財布を開いたんだ 記憶力と財布の紐の緩さどうにかしろ

 

 


それでテニスの王子様42巻+新テニスの王子様32巻を揃えて読み始めたのが2021/5/9

42巻+ファンブック10.5巻20.5巻40.5巻(途中で買った、買うつもりなかったのに)を読破したのが5/17

 読んでる期間嫌なことがあっても『これ終わればテニプリ読めるしな…』の精神が保てたので感謝 まだ新テニも残ってるから暫く元気だよ

 


さて42巻を完走した感想ですが

 

面白かったです

 


面白かったです

 

 

いや本当に予想以上の深さをもって安易な気持ちで手を出した者を呑み込みにきていた なんなんだこの作品は…


まずそうですね、大体の方がテニプリに期待するのは『これはテニスじゃねぇ、テニヌだ』と称されるトンデモ展開だと思うんですよ 男は小学生、女性の一部はどこかで触れる機会があるであろうイナ○マイレブンを彷彿とさせるアレです

で、テニスの王子様、序盤はめちゃくちゃ【普通】だった。普通のテニス、普通のスポーツ漫画。ツイストサーブとスネイク(蛇みたいに曲がる球)が主人校の主要技な感じだったくらいの

でも漫画としてつまらない訳じゃない。主人公の越前リョーマがクールで生意気可愛い&元プロの父を持つ英才教育系の天才で、舐め腐って寄ってくる高校生やら先輩やらを利き手でない右手のみで成敗しといて「まだまだだね」との決め台詞、王道かはわからないけど爽快で読者たる少年少女達をテニス部に誘導するに足る魅力を既に持っていた印象だったような、最初は


同じ部の先輩方もどうにか校内ランキング戦と最初のページの登場人物紹介で覚えて、初めてのダブルスで越前のかわいさに目覚めたのが3巻まで 

ショタコンとかではないです

 


ここまでは普通に面白いテニス漫画してたよ

 

 


でもさ、期待…しちゃうじゃん?『テニヌ』ってやつのさ…

 


そしたら4巻で波動球を打ち返したことで腕を負傷し棄権みたいな展開もありローラースケートを履いたひったくりとか作者のセンスに謎の信頼を置ける話が続いてウヒョーッてなりました


キャラクターは全員好きにはなってましたね 作者の技量かな

あらゆるキャラクター達がそれぞれの努力やら友情やらなんやらを積み重ねた末に大会でぶつけ合うんだから『アオハル』なんだよね 女子マネとかに転生してスポドリ差し出したい

まぁそれはそれとしてコイツ好き!って感じのキャラはいなかった 9巻まではね

 


10巻で推しと呼べるものができました

このデスゲーム主催者みたいな顔でデスゲーム主催者みたいなこと言ってる男、亜久津仁です 最初見た時の衝撃すごかったね

キャラクターについて話し出すと多分長引くから割愛 このあたりから『スマッシュを完全に無効化させる』とかのゲーム的な技説明が出てきてました スポーツで『完全に無効化』って文言を出すな

 

話は進んで関東大会、氷帝学園との対戦で青学一のパワーファイター、河村先輩が相手の技をコピーできる樺地相手に『腕に物凄い負担がかかるショットをコピーさせどちらの腕が先にイカレるかの賭けに出る』という【一定のポイントを先に取った方の勝ち】ってルールを完全に無視した戦術をとり両者同時に限界を迎え無効試合となった時はかなり興奮しました。中盤のちょっと厄介な敵への裏技的攻略法って感じがする。少しづつ人類の行うテニスからかけ離れてゆく様は見ていて面白かったです。

それとは別に手塚VS跡部も衝撃的でした。あの未読でも名前は知っているテニプリキャラNo. 1跡部景吾に対する偏見を覆された試合だったと思います 跡部も語ると長いな 後にしよう


で、21巻、テニヌのトリガーとも呼ばれる菊丸の分身が初登場した巻です。正確には残像が見える程の高速移動で分身に見えているとのことですが人類には多分不可能なのでどちらにしろやばいな

その後もオーラらしきものが出てきたり入れ替わりがあったりでテニプリのインフレは強さではなく展開の衝撃度合で起こるのだなぁと思いました。

あとデータテニスなんて序盤で攻略されてフェードアウトしちゃいそうなプレイスタイルを貫いてデータ対決で格好いいところを見せた乾先輩は凄いよ本当に


そして全国大会編においての移動面でのインフレは衝撃的でした。沖縄比嘉中の使う縮地法…ではなく質量を持った残像と化した菊丸の分身です。ここはそうですね、燃えました。

それと手塚部長の百錬自得の極みによって無我の境地で纏えるオーラは目視可能な上に移動させることができると判明しテニプリの能力バトル化が進んだと思います。

 


ここらで若干正気に戻る。なんで感想文でインフレに対する印象を語ってんだよ

いや、小学校の読書感想文の題材は未読時の印象とか抱かないもんな 読む前に抱えた印象と読後の感覚に差異が有ればそりゃ感想文に書くよ ヨシ

 


あとさ、あのテニスとは思えない絶望を突如叩きつけてくる話あるじゃないですか

ワシの波動球は百八式まであるぞの話

あれクソ燃えません? なんかもうテニス(笑)とか笑えるもんでもなく普通にタカさん応援してたもん いやテニスの王子様というタイトルに疑問は持ってたけどさ

 


そこでなんとなく考えたのが『テニヌ』って言葉はテニプリを真正面から楽しむ為のキーワードにできるんじゃないかって…

私は正気ですよ。良いですか?まず、テニプリは面白い漫画です。で、熱血青春友情ものなんですよ。濃すぎるくらいの。その上で何がテニプリをここまでツッコミどころ満載にさせているかといえば『これがテニス漫画である』という一点に尽きると思います。

だからこそ彼らキャラクター達の戦場をテニスではなく独自の秩序を持ったテニスに似たもの、テニヌとして考えることでテニスとは認め難いものの心に響く熱い展開を真正面から受け止めることが出来る、と思うんですよ

 

…何をこんな考察に時間を…

 

 

テニプリ、最初は普通のテニスしてるってのはなんとなく聞いてたからどこら辺から変貌するんじゃろって考えながら読んでたけど意外と読んでる途中は流せる箇所もある。熱量に違和感が押し戻される 何この作品 強…

最終決戦は行くところまで行った超次元テニスのラスボスが最強のデバフキャラだったことにびっくりした 結果的な五感剥奪て そりゃ誰に対しても強さは崩れんわこの環境じゃ 前座ですら光速移動(高速ではない)が可能なキャラってのも強い

 

なんやかんや観念を変えられつつ42巻を読み終えた時は普通に目頭熱くなりました。唐突な挿入歌がさぁまた良いんですよね…  急に曲が流れ出すからびっくりするだけで物語の最終目標達成時にセリフを書かず絵と音だけで演出するのはアニメの最終回Bパートでやる感じのやつだからね 集大成的な感動は凄いよ 

それを漫画でやっちゃうのが謎なだけで

実際このキャラクター達の青春がひと段落つく訳じゃん?ペンライトもってたら振ってたと思う 新テニがあるにしても寂しくなっちゃうし

 

ここまでハマるとは思ってなかったから心の準備が整ってなかったんだよな

ファンブックを買う=キャラの事を詳しく知りたいとまでなるとはマジで予想外

情報量が多い上にファンブックが新しくなるほど書かれるものが増えてるからな キャラクターの解像度がどんどん上がってゆく 持ち物検査はありがとう、色々と


テニプリ夢あるあるがちょっと前に話題になってて『おもしれー女』と認定されてからが恋の始まり的なイメージ持ってたんだけどそりゃそうだよ 面白い作品の構成要素たる面白い男達に並ぶならばそれに見合う女にならないとだよね


夢小説なんかの二次創作が豊富だったと聞くがそうすると当時のテニプリ界隈の様子がめちゃくちゃ興味出てくるな ジャンルがデカすぎてそこに住む人々の文化がほぼ歴史と化しているんだよな チョコの数とかもそうだし

学びてぇ〜!テニプリ歴史学びてぇ〜!!

本当に当時の雰囲気を知る方がいらっしゃったら是非お話しお伺いしたいですね


あとはグッズ類だな〜そんなに手を出すタイプの人間ではないからな〜と今は思ってるけど香水とか出てんだ… 使い道はないけどキャラクターに直結するものじゃなくてイメージの解釈を挟んだグッズが出る作品に馴染みが無いのでね 買いはしない(今は)けど匂いは知りたいな  買いはしないけど ガノタもどきから青春の香りがしたらちょっと怖いでしょ

それとゲーム展開か KO勝ちが出来るテニスゲームと無人島でサバイバルをこなす恋愛ゲームがあるのは知ってる ラインナップおかしくない? にしても調べると大体プレミアついてるからな これも保留 でもいずれ買いそう 財布の紐を緩める魔力があるよこの作品

 

 

 


テニスの王子様を読んでからというもの日々の生活が豊かになった気がする 心も掻き乱されつつね

 


はーーーーーーーー

 


テニスの王子様を読もう

 

 

 

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ここから先はキャラクターの話

たまに加筆したりするかも

 

 


好きなキャラは亜久津と跡部の二人です

○○じゃねーのって口癖とたまに俺様って言う以外は対照的な奴等です

 

亜久津仁

初めて見た時の印象がほぼ新ゲッターロボ二話の神隼人だった 亜久津が来る リョウマに一発やられてようやく人間と認識できるくらいまで落ち着くのは一緒だね 初登場で暴れすぎだろ

10巻の最初の話がヒロインの桜乃&朋ちゃんがお小遣いを使って買ったテニスボールを隠した銀華中のメンバーをリョーマがテニスでボッコボコににするところから始まるんですが、それを尻目に銀華の部室に押し入り窃盗+暴力、その後青学敷地内での喫煙を注意されまた暴力、ラケットで石を打ち込むなどのごく普通の悪行の限りを尽くしたのが気に入りました テニプリ世界はコート内なら何しても良いみたいな雰囲気が漂い始めた頃にコート外の治安も最悪レベルに貶めたのもコイツだと思います

ジャンプのキャッチコピーに真っ向から反発しつつ技の主人公に対して生まれ持った体のみで押さえつけにきてる感じはかなり好き 獣じみた肉体も動作も 頑張れば二段ジャンプとかできそうだよな

カバンの中身がえっちなものでも無しにモザイクかけなきゃならんものが三つ入ってる状態なんだよね 煙草スタンガン単車のキー 十分やばい感じの品々だけど大抵の場合何故か入ってる毬栗に論点持ってかれるからね 賢いね なんで毬栗持ってるのコイツ

優紀ちゃんと結婚したいけどコイツの親にはなりたくないな

 

 

跡部景吾

例の大人気キャラでしょ?どうせ王子様気取りのいけ好かねぇ男だろと思っていた時期が俺にもありました なんだこの泥臭い努力家はよ… 

王者ってのも単なる圧政者じゃなくて自ら先頭に立って民を導く系のやつじゃん   王としてはダメだけどついていきたい人間てタイプの    手塚との戦いの時点でめちゃすごい眼力によって弱点を見抜きそこを突くって戦法が既にイメージと違っていて、勝ったのに嬉しそうな顔を見せないところで既にやばかったのに氷帝学園の全国出場決定時の氷帝コールで落ちました そりゃあ人気出るよ 氷帝コールの練習しときます ところで跡部って男のことなんて呼ぶんだろ 雄豚とか?

 

 

来年はチョコを送ろう